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間違いについて

ハイスクールの主人公やその友達は、キャンプ場でチェーンソーや鉄の爪を持ち、おどろおどろしいマスクを付けた怪人に生命の危機にさらされるのがホラー映画というものである。スクリーンのこちら側で我々は、「そっちは危険だ!」「ほら、後ろにフレディが!!」などと叫んでいる。
このとき、我々は神である。もちろん、お客様なのだから当然だが、それだけではない。我々は高校生達とジェイソンの両方を一緒に、俯瞰して、つまり神の立場から眺めている。神とは傲慢なものであるから、我々は少々の強がりとともに「あいつら、アホやなあ。あっち行ったら殺されるのわかってるのに。間違ってるわ」などとうそぶく。しかし、本当だろうか?高校生の視点に立てば、ジェイソンもフレディも目に入っていないのは明らかではないか?我々は、神の立場から彼らの愚かさを裁くのか?

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