南国泥だらけの記

4月になって、本職の研究の材料であるアリを採りに「常夏の(JALのスチュワーデス談)」沖縄に行って来ました。生協で格安チケットを買って、雨が降るといけないから日程に余裕を見て行きました。ところが、雨にも遭わず、春先のせいかコロニーサイズも小さかったもので、思ったよりも早く採集が終わり、格安チケットをキャンセルして日程早めて帰ってきました。結局高く付いたという。

で、思ったこと。
その1、沖縄は性比がfemale-biasである。だって、国際通りなんか薄物着た女の子ばっかりやで。へそなんか出された日にゃ、もう。こちとら、ついこないだまで雪降ってた京都から来てんで。ああ、色々な衝動と戦うのが大変だった。
その2、沖縄では原付は対向車線を走って車を追い抜いていく。僕の感覚では、原付に乗るときは怖いからできるだけ歩道よりの車線を走るものだが、あちらは違います。ばんばん右から抜くもんね。こわこわ。占領時代の名残の文化なんやろうか?そのくせ、赤信号では突っ込む車は少なく、ちゃんと止まる物だから、一度なんかあと5cmで追突するところやったわい。
その3、丁度クリントン来日ということで、安保反対のハンストやデモに出会った。少し、悲しくなった。

さて、アリ掘りの成果ですが、16個コロニーを掘って女王つきの完全なコロニーは11個だったので、まあ大成功といったところか。僕のアリ掘りはとりあえず土を掘る、で、出てきたアリを掃除機でできる限り吸い上げるという形をとります。この時、どこまで掘ったら終わりかという事は採集時には分からず、長年の感で適当なところで切り上げています。で、いつもは夏から秋に掛けて採集していたので、その頃と較べるとワーカーは少ないし幼虫はいないしで、かなり勘が狂って、心配でアリも出ないのにめちゃくちゃ掘って大穴を開けていました。で、泥だらけの記。
いつも採集する金城の大アカギ(丁度神社の森のような感じの暗い湿ったところ)から少し斜面を下ったところに畑があるのですが、今回そこの親父さんの好意に甘えて日当たりのよい乾燥した畑で掘らしてもらったら、アリがいるわいるわ。で、畑だから土も掘りやすく最初からそうしてればよかったと思うことしきりです。で、あっという間に採集が終わったので、急に里心ついて帰ってきたというわけ。
で、伊丹行きの飛行機に目前で飛ばれてしまい、仕方なしに関空へ。関空から伊丹までの高速バスに乗ったら1700円したけど50分で着きました。ラピートにのってたらまだ、難波辺りかと思うとまあ、うれしかったかな。
それにしても、今回すごく沖縄に違和感を覚えたんだけどどうしてだろう。基地問題の空気が何か関係しているのかな


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