花のお江戸の釣りバカ日誌
しかし、よりにもよってこんなものを見てしまうとは。いくら飛行機の中とはいえ。これの評を書くべきかどうか迷ったんですけどねえ、昔にアルマゲドンを載せといて釣りバカを載せないってことしたら非国民のそしりをまぬがれんし。苦渋の決断です。
それにしてもウルトラC級の展開です、こういうシリーズ物の作り方は。一度しかできんし、次から元のシリーズに戻れなくなる(実際のところ戻ってないですよね?)。でも、びっくりしました。確かに釣りバカの魅力ってのは三国連太郎がその身分を隠していることに負っている部分が多いわけですから(って、見たことないけど)、こういう手を使えば初心に戻れるわけですねえ。そのうえ手あかのついたキャラクターは全部整理できちゃうわけだし。大胆不敵な企画には大賛辞の嵐です。それに、ラストのミュージカルシーンはマサラ映画もビックリ(って、見たことないけど)。オーソレミーオとか歌いだすし、空は飛ぶし、最後には合体もあるし、すげかった。みんな、ちゃんとこの映画を面白がらなきゃ不当ってもんですよ。エピローグで現代に飛ばしたところも、なかなか良い味に仕上がっていたし。
とはいえ、途中はぬるいです。携帯で画像まで送れちゃうこの時代に、こんなぬるいセンスのギャグを見せられていてはたまりません。松竹なんとかしろ。
御裁断は(最高☆5つ)