グラディエーター
タイトル何とかして下さい。いい映画なのに、全然伝わらないじゃないですか
本当はこの映画はラッセルクロウの側から見るべきなんでしょう。ゆっくりやってくる死があって、その近づきつつある間に一体何が出来るかという。妻と子が殺された段階で、ラッセルクロウは人生的に既に死んでいます。そして、ラストの決闘の前に今度は肉体的に死は避けられない状態になります。しかし、彼は本当の死が訪れる前に復讐を遂げるわけです。オープニングカットから、そのことを暗示しているようにも思えます。結局、みんな死ぬわけですから、この映画の中での彼の体験は特殊でも何でもないですね。本当の死の直前のラッセルクロウのフラッシュバックのシーンを見て、死ぬときって何を考えるのだろうなんて思いました。
でも、この映画はエデンの東でもあるのです。コモドゥスは、決してただの暴君として描かれているわけではない。父に受けいられない悲しい息子なのです。それにこの時代の基準からすれば、ほとんど悪いこともしていないわけですから。僕は、こっち側から見てしまいました。悲しい話です。それにしても、レイリオッタに似ていたな。
オープニングのゲルマン人との戦争。ゲルマン人ってほとんどクリンゴンでした。少し笑えました。それにしても火矢の飛び交う戦闘シーン。CG万歳ですね。こんな歴史映画がまだ見れるとは思ってなかったものなあ。
御裁断は(最高☆5つ)
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