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確かにジョンウーなんだけど、確かにイーサンハントが出てくるんだけど。でも、なんだかなあ。
少なくとも前作のクールな作戦遂行チームの感じは微塵もないですね。今作ではミッションを遂行しているというよりも、個人的な感情のために動いているんですから。これって、どうかと思いますよ。しかも、その感情というのがよくわからないんですよね。自分の恋人をミッションのために敵の愛人として送り込むという感情的に複雑なお話にジョンウーが説得力を持たせられるはずもなく。そもそも二人が恋に落ちるきっかけもなんだかなあというものですし。
なんでも、製作中にすったもんだがあったそうで。脚本も全然練れていない。トム君とチームを組む二人も存在必要ゼロですし、敵が昔の同僚だったというプロットもどこにも効いてこない。一番大事なサスペンスにしたって、シドニー全市民が細菌に感染する可能性はほとんどゼロなのですから。あの女の子が自殺してしまえば、それで伝染は防ぐことが出来るわけでしょ。というわけで、トム君おおはリきりのバイクの大アクションシーンも、観客からすれば、どうでもいい小娘一人を救うためのものに矮小化してしまうわけです。あー、つまんねえ。
最初の目玉のロッククライミングのシーンもねえ。トム君の自己満足シーンに終わっているし。あそこをタイトルロールとしてもっとコンパクトにまとめる方法はあったろうに。やっぱ主演俳優が制作やるとルーズな作品になるのかしらん。まあ、いいけど。
御裁断は(最高☆5つ)
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