シャフト
黒いジャガーであるのだが、主役のシャフトとおじさんシャフトの関係は何?黒いジャガーのシャフトはおじさんシャフト?だったら、この作品は、リメイクじゃないですよね?かといって主役が変わっているわけだから(役者が替わるんじゃなく、キャラクターとして交替しているんだから)後日談?でもないし。珍しいタイプの映画であるのだろうか。こういう続編だかリメイクだか何だかわからない物は、寡聞にして他には知らない。007とカジノロワイヤルの関係に似ていると言ったら、あまりにも誤解を招きそうだからやめておく。
サミュエル・L・ジャクソンがキメキメにかっこよく、白人は血反吐吐くほど極悪で、事件のキーとなる薄幸夫人(トニーコレットがお似合い)はイタリア人で、悪役だけど憎めないのはドミニカ人。ブラックエクスプロイテーションがルーツだから、当たり前といえば当たり前だが、見事な人種配置と言えましょう。この配置は意識的なレトロスペクティブなのか、それとも、今でも必要性があってのことなのでしょうか?日本人はこういうときに、第三者的に見れて楽ですね。
お話自体は小振りで、最近の派手派手陰謀爆弾てんこ盛り映画に飽きた身には新鮮で好感を持てます。テンポもいいですし、カッティングにも一手間かけていますし、丁寧に作ってありますね。途中、少し強引な筋運びになるところもありますが、もとがブラックエクスプロイテーションだからなあ(こればっかり)。それにしても、麻薬の売人は災難でしたね。ドラマの中では何も悪いことをしていないというのに、とばっちりで壊滅させれて。
バネッサウィリアムスのあまりの衰えぶりに星半分減じて、でも、あんまりにも音楽がかっこいいから星一個おまけくらいでどうでしょう?
御裁断は(最高☆5つ)
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