世の人はアホなもんであって、アホなもんばかりの世の中だから面白いのだと言えるのだが、だからといって自分のアホさかげんを、それが私の魅力なのと自己肯定しちゃあ、いかんわな。そうやって、問題点と向かい合わないことが、ますます問題を深刻化させているのに、最終的にその問題点を解決せぬままにハッピーエンドにしてしまう。ひでえ。
いや、あっしだってわかってるんですよ、これが単なるファンタジーであることを。しかし、こういう話はあまりにありふれていて、これがレニーゼルヴィガーでなければ見るに堪えない状態であることが容易に想像できるわけだ。周りで見ているものとしては、なんとかしろよと真剣に言いたくなるのに、こんな映画を作られてしまっては足元掬われるじゃないか。「裏窓」のミス・ロンリーハートでも見て人生について考え直して欲しいよ、まったく。
まあしかしこの映画、男性と女性で評価が真っ二つにわかれそうに思うがどんなものだろう。あっしとしては、この映画をほめる男性がいたら是非その意見を聞きたいものだ。
それにしても、この作品を8スクリーンの中でも最大の、しかもTHXサウンドで上映できるスクリーンにかけるって、いったいどういう了見かね>長崎のユナイテッドシネマ。ラッシュアワー2の方がなんぼかTHX向きの素材だと思うぞ。
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