トゥームレイダー
思い出しましたよ、何年か前に「モータル・コンバット」を徹夜明けのフラフラの状態で見に行って、「もう二度とゲームの映画化作品は見まい」と心に誓ったことを。暑さ寒さも彼岸まで。いや、喉元過ぎれば熱さを忘れる。あれ?羹に懲りて膾を吹く?
それでも、モータルコンバットには明確な敵がいたもんだ。今回なんて、途中からドラマの中の対立構造さえどっかにいってしまっちゃっている。ホットパンツで二丁拳銃のグラマーなネエチャンが暴れ回っていれば、それでいいのか?そんなにゲーマー達の脳髄はいかれてしまっているのか?確かに、こんな風に必然性のないアクションシーンを次々と繰り出されてしまっては脳髄がいかれてくるのかもしれん。
そりゃあ、ララクロフトはかっこいいキャラなのかもしれないよ。でも、だからといって、いちいちキメキメに演出されてもこちとらスクリーンの向こうで恥ずかしさに身を固めるばかりで。「ああ、オレはなんてものを見に来てしまったんだ」。インディを見てみなさい。動いている間の8割くらいは情けないじゃないか。そういう人が要所要所で活躍するから、お客は燃えるのだ。それに、レイダースを見てみなさい。なんのかんのいって、神秘の力が出てくるのは最後の10分ほどじゃないですか。それまでは地に足着いた現実的なアクションだから、お客は燃えるのだ。映画の中半から、ぜーんぶ神秘のせいにされちゃあ、やってらんないよなあ。そうするんだったらハムナプトラみたいに、異世界構築をもっと力入れてやってくれなくちゃあ
だいたい、あそこまでやって、結局ララは父親の言うこと聞かないでやんの。で、やったことはといえば、なんのためだかさっぱりわからんし。あー、今度こそ誓いをわすれないようにしようっと。
しかし、中学生くらいの頃にこれを見てたら、うっかりはまってしまいそうだ。あの胸だからなあ。
御裁断は(最高☆5つ)