これって、アンルイス?
あー、びっくりした。時間は残酷だなあ(実際はアンルイスそっくりなシーンは一ヶ所だけでした)。
だいぶ気を取り直したので真面目に書きます。私、アシュレイ・ジャッドファンでありますけれども、実を言うと、これまで劇場で観た2本のアシュレイジャッド主演作は決して出来の良い映画ではありませんでした。なので、今回もぜーんぜん期待していなかったわけです。で、開巻五分で、今作の監督の演出には全く期待できない(不必要な主観ショットやアシュレイジャッド登場までの中途半端な出し惜しみ、70年代の映画でよく見た衝撃を現す急激なズームアップなど、まるで自主製作映画並)ことがわかって、あー困ったなー、と思ったのです。ところが、世の中には不思議な事があるもんで、お話が転がり始めるとグイグイ引き込まれていくんですな。へたな演出を役者の力量でリカバーしたってとこでしょうか。元アル中の辣腕弁護士が裁判の戦局不利になって、再び酒浸りになりかけるシーンとか、モーガンフリーマンってすごい役者だと改めて思いました。アシュレイ・ジャッドちゃんもいつものように奮闘熱演。アマンダピートは何の為に出てきてるのかよくわからんが、おかげでミスタービーン似の軍の弁護士キャラに深みが出ていたというものです。お話としては、軍隊物で法廷サスペンスの折衷。民間人がからんでいるので普通の軍事裁判物とはちょっと違う。
(ここから先はネタバレしそうでヤバいんだけど)ところで、この話ってこのオチで良いんですか?だって、これって本当の問題解決してないやないですか。これじゃあエルサルバドル人は浮かばれまいよ、って、こういう疑問は911後は御法度なんですかね(皮肉ですから念のため)
それにしても、花の色はうつりにけりな、、、
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