リターナー
いやー、お上手お上手。この監督の前作は「ジュブナイル」なわけで、今回もどこかでみたイメージの羅列です。マトリックス、インデペンデンス・デイ、ターミネーター、ETなどなど。ちょっとでも映画を観てきた人なら、すぐにどこからパクったか指摘できましょう。でも(前回も同じように思いましたが)、オリジナルのかけらも無くとも、模倣が上手であれば、よいのです。どうも、アジア以外のマーケットでも公開されるようで、順調ですな。あとは、ギーガー、シド・ミード、ウーピンのようなデザイナーを探しだしてこれさえすれば。。。そのときまで、どんどん模倣でしのいでいきましょう。
「ジュブナイル」と比べると、ずいぶん大きくなった鈴木杏ちゃんが、カイル・リースになって未来からやってきて、ネオの衣装着た金城武と、人類を救う為に金髪の岸谷五朗(怪演!)と戦うんだが、必殺の武器がサイボーグ009なのね。いやー、よくこの継ぎはぎを一つに収められるもんだ。ちゃんとタイムトラベル物のくすぐりも入ってるし。ところで、川合千春がセリフらしいセリフもなく突っ立ったままであっけなく退場しちゃうのは、贅沢だなあ。安いのか?
しかし、こう易々と模倣できるって事は、娯楽映画作るのって、実は簡単なのかもしれないなあ。
御裁断は(最高☆5つ)
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