ヴィドック
今のご時世、人目を引きつける映像作りなんて簡単で、ちょちょちょっとデジタルで画面の遠近感をゆがめてみたり、背景の配色をいじってみたりで「なんか妙」感を作り出せばいいのです。しかし、この方法は短時間しか効果が続かず、単なる目くらましにしかなりません。
ヴィドックねえ。妙ちきりんな構図や、粒子を荒くした超クローズアップはあまり楽しくないなあ。それに、建物の屋根と空の境界部分に走査線のようなものが見えてたシーンもあったぞ。全般に画面は見づらい。で、そんなにまでして得られた効果が効くのもせいぜい数十分なんだから、その労力を別のところにかけてくれればいいのにと思ったり思わなかったり。
ジェラール・ドパルデューが巨体をふるわせて熱演。おどろおどろしいパリの造形は魅力的なんだが。。。
御裁断は(最高☆5つ)
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