チャーリーズ・エンジェル フル・スロットル
確かに、前作よりも出来が良くなっている。お話のテンポがよくなり、学芸会並のギャグも数が減り、あろうことかドリュー・バリモアには性格付けまで為されている。
しかし、どうもこの映画への巷の評判が理解できない。バカ映画にも一寸の志を求める私はもう古いのか?いや、ちょっと違うのかもしれない。私は、私と関係ないところで楽しそうにしている女性グループが気にくわないという、単にそういう了見の狭い人間なのかもしれない。いや、それもやはり違う。「私たちは楽しいんだから、見ているお客も楽しい」ということに一点の疑問も抱いていない点に、私はいらだちを覚えるのだ。
前回のビル・マレーに続いて今回はジョン・クリースがムダ遣いされている。クリスピン・グローバーも何しに出てきたのかよくわからないし、新しいボズレーは最悪である。ジャージャー・ビンクスもかくやというくらい最悪である。デミ・ムーアも遠めに見ている分にはいいが、アップになると見てられないし。それは三人娘も同じか。
やっぱり、この映画への巷の評判は理解できない。
御裁断は(最高☆5つ)
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