10日間で男を上手にフル方法
10日間で男に振られようとするケイト・ハドソンと10日間で女をメロメロにさせようとする我らがへーががっぷり四つ。なのだが、胸に手を当てて自分の経験を思い出してみなはれ。くっつくのと別れるのとどっちが大変か。この勝負ハナから結末は見えている。
いや、もうどこからどうみたって数多あるラブコメの一つであって、キャッチコピーなんて「全ての女性を魅了する逆恋愛マニュアル」って、男性観客の事なんて1ミリも想定していない映画である事だ。まあ貧乳ケイト・ハドソンじゃあ引きとしては弱いかもと配給が考えるのもわからないでもないのだが。
しかし、そのケイト・ハドソンがいい!「あの頃ペニー・レインと」の時を思えば随分とうがたった気がせんでもないが、男の身勝手な幻想を演じていたときより、ずっと生き生きしていて見てて楽しい。一方へーは、「サラマンダー」なんてなかったかのようにいつものへーである。
どうでもいいが、世の中には私みたいに振り回されるのが大好きな人間もいるのだ。確かに、ああいうやりかたされるとうざったいのは確かなのだが、一方では餌くれてやってるようなものだぞ。まだまだ甘いな。
またまたどうでもいいがこの映画、女性陣は悪辣非道というかモラルのゆるんだ面子ばかりである事よ。相手を落とそうと画策するのは、賭けがなかろうが恋愛には多かれ少なかれつきまとうこと。一方、相手がこちらを嫌いになるよう仕向けようってのは、相手の気持ちを操作して、ある意味支配しようと言う事であるぞ。決して誉められない。まあケイト・ハドソンがかわいいので、見ているときはそのへんのことは全く気にならないんだけど。でも、編集長には腹が立ちましたね。そういえば、オチは「25年目のキス」と同じだ。
御裁断は(最高☆5つ)
2003年に見た映画へ
一覧へ