キル・ビル
あなたの知らない謎の世界、日本。そこは寿司屋のオヤジが千葉チャンで、コギャルがナンパサラリーマンを刺し、飛行機のシートに刀置きがある世界。血塗られた花嫁が日本語で啖呵を切り、テーマ曲は怨み節。そしてジャンボ機は広告が輝くビルの谷間を飛ぶのである。おお、私たち日本人は大笑いできるが、世界の人々は信じちゃうのか?
正直言ってですね、タラチャンにはこれ以上お金をあげない方がいいと思う。今回はギッリギリのところでバランスをとっているように思われるが、もうこれは破綻寸前。いや、もちろんタラは破綻承知でやってるんだろうけど、その承知は容易に誤解されてしまうと言う点で破綻なのである。
ルーシー・リューがなあ。もう少し日本語がうまければ。っていうか、あれなら日本人に演じさせればよいのに。もしくは吹き替えるか。しかし、予告編で見どころのかなりの部分をやっていたことがわかって少ししょんぼり。音楽の使い方は相変わらずのセンスで、私はエルドライバーが病院に現われるところの口笛が好きだな。あとジュリー・ドレフュスが腕切られてのたうち回るところはとってもドキドキした。なんかそそられません?
どうでもいいんだけど、vol2は来年の春。例によって時間軸をバラバラにしているわけで、今作のシーンのディテールを来年まで覚えていなければ、話が一つにまとまるカタルシスを味わえないんじゃないかとちょっと不安。
御裁断は(最高☆5つ)
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