マイ・ビッグ・ファット・ウェディング
まあ、結婚式と言うのは多かれ少なかれいろんな事があって大変なもんだ。相手の家の習慣にこちらを適合させなきゃいけない事も多くて、最初はとにかく目が白黒する。特に、少し変わった人物が選ぶ相手と言うのは、やはり少し変わった人物である事が多いわけで、ということは相手の育った家庭環境も変わっている事が多く、つまりは変わり者と変わり者の正面衝突となる。常識って便利かも。
で、ギリシャが世界で最高であると信じて全ての言葉はギリシャ語に語源を持つというのが持論のオヤジ+大家族という悪夢のような家に育った行かず後家の結婚物語である。もう、ありえないってくらいに相手の男が立派な男でカルチャーギャップなど全く意に介さないので、お話がスムーズに運ぶのだが、現実にはもうちょっとひっかかりがあるだろうさ。少なくとも親はもう少し摩擦になるものだぞ。そういう意味で、この映画は大変地味な作りをしているが、立派なファンタジーである。
なんてのかな、ファンタジーだからさ、これを見て喜べるのは、結婚生活に幻想を抱いているか、または結婚生活にひどく幻滅しているかのどちらかだな。わたし?わたしの感想は「ギリシャ人とだけは結婚したくないね」ってとこかな。
どうでもいいが、この作品をラブストーリーとして宣伝しているのは、どうかと思うね。
御裁断は(最高☆5つ)
2003年に見た映画へ
一覧へ