ドーン・オブ・ザ・デッド
この映画のポイントはゾンビが走る!こと。主人公が乗った車を追いかけて全速力で走る夫ゾンビが急に方向を変えたかと思うと、道端に立っている誰とも知らない人に襲いかかって、車の中から見えるその光景がドンドン小さくなっていくところ。世界中でこんな事が起っているってことが上手に表現されていて、もうゾクゾク寒けが来た!あと、家の中の異変で外に逃げだしたら、既にそこら中で火の手が上がってゾンビが走り回っていたシーンも秀逸。
以前も書いたが私はソンビ映画の特徴は押しつぶされる恐怖だと思っていて、そういう意味ではこの映画は普通のゾンビ映画とは少し違っている。押しつぶされるというよりかは追いつかれ引きずり倒される恐怖だ。この点でロメロのゾンビとは随分印象が違っていて、生理的にイヤな感じを覚えるものではないように思う。その代わりに映画にだれる事の無い緊張感が加えられているわけで、あちらを立てればこちらが立たずになっている。どちらの方が良いと感じるかは好みの問題なのでありましょう。
御裁断は(最高☆5つ)
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