LOVERS
MacOSがOSXになったとき、デザイン系の人々がカラフルなアクアインターフェイスのせいで自分の作品の色バランスに集中できなくなると抗議したために、灰色中心の地味なアピアランスが別に作られたと言う。えーっと、映画にも似たようなところがあって、風景や衣装、美術などは、いくらキレイでも物語やキャラクターのエモーションと関係なければ、お客の気を散らせるだけのような気がするんだけどねえ。
「HERO」に比べると、アクションシーンは良くなってはいるものの、チャン・イーモウの演出は今一つ勘所が外れているようで盛り上がらない。矢とか飛剣とかお菓子とかいろんなものが飛び交うのだけど、そのシーンをいちいちこれ見よがしにスローにしたり飛んでいる物の主観ショットにされてもなあ。こういうのは、ここぞって所だけに使わないとね。あと、朝廷軍と飛刀門の戦いというバックグラウンドがあってこその謀だから、クライマックスは決戦シーンがカットバックで入らないと。今のままだとするなら、朝廷軍が森の中を刀を抜いて進軍するシーンはカットしたほうがよいように思う。
それはともかく、チャン・ツィイーたんのこの手のキャラクターも少し食傷気味じゃないでしょうかね?ラブコメやってるツィイーたんって見たくないですか?あと、途中の汚い衣装のツィイーたんが一番綺麗だと思うのは私だけ?
御裁断は(最高☆5つ)
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