キング・アーサー
アーサー王と円卓の騎士の話だと聞いていたから、てっきり甲冑に身を包んで、長い槍と剣で闘う気高い人たちの話を想像していたのだけど、何だかローマ帝国は出てくるわ、騎士達は下卑た荒くれ男だわ、バイキングが出てくるわ(それは別に構わないのだけど)、あげく体に絵具塗りたくった半裸の原住民が暴れ回るわでもう大変。
っていうか、暴れてる原住民の頭領って、キーラ・ナイトレイちゃんじゃないのよ?
え?え?なんか胸と腰の周りを申し訳程度に隠して血に飢えた目つきでナイフ振り回してるんですけど?って思ったら、純白のウェディングドレスぅ?さっきまでの原住民ルックと違和感ありすぎなんですけど。。良く考えたら、これって雪が降って池が凍ろうと言う時期の話でしょ。原住民の皆さん、寒くないですか?それどころかキーラ・ナイトレイちゃん百人以上の人間が乗っても容易に割れないような分厚い氷の上でブルーの薄物一枚じゃ風邪引いちゃいますよ!
まあ冗談はこのへんにして、この映画、「グラディエーター」の最初の戦いのシーンのような、リアル時代劇路線を狙っているのかなと思うと、件の氷の上の戦闘シーンのようにおよそありそうにないプロットも出てきて、イマイチ腰が定まらない。他にも色々突っ込みどころがあって、何度も申し訳ないが、キーラ・ナイトレイがボディペインティングして自軍の前でポーズをとっている絵を見た時にはずっこけたよ。大体、ああいう展開になることがわかっていれば、ローマ軍も撤退する必要なかったんじゃないのかしら?他にも、憎まれ役であるところの司教さん、登場シーンであんなに武功を示されちゃ、見てる方は混乱するわなあ。
とはいえ、いろんな意味で見ていて飽きなかったので、そこそこ面白かったって言ってもいいのかもしれない。
どうでもいいが、先日ヨーロッパから帰ってきた時に成田のゲートで「キング・アーサー」のパンフを抱えた女の子達が何十人も、誰かが出てくるのを待っているところに遭遇したのだけど、それってひょっとしてランスロット役の人だったのかしら?最近来日してるようだし。この役者さんって、そんな人気者なの?
御裁断は(最高☆5つ)
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