ミスティック・リバー
もうひとつの「スタンド・バイ・ミー」、はどう見ても違うだろう。どうせ言うなら、もう一つの「白い肌の異常な夜」、の方がまだしもクリント・イーストウッドの変態性を表現できて良いと思うがどうか。こういうウソの宣伝もいい加減にしなさいよ。アカデミー賞にノミネートされるくらいの力のある作品に失礼だ。
しかし、巷の良い評判ほどには、私はこの作品を良いとは思わなかった。謎解き物のストーリーに全く興味がないかのように唸りまくるイーストウッド節がどうもしっくり来なかったのが一つの原因。もう一つは主人公が一人ではなかった事。イーストウッドの変態性を善男善女にうまく伝えるためには、固定された視点が必要に思えるのだが。東森氏、もうそんなことも拘泥しない境地に達しておられるのだろうか。
ショーン・ペンの子供時代の俳優が、頼朝公三歳のしゃれこうべか?と言うくらい良く似ていた。ケビン・ベーコンの役には最初コリン・ファレルを想定していたとどこかで聞いた事がある気がするが、子役を見て納得。どうでもいいけど、モーフィアスじゃないローレンス・フィッシュバーンってなんだか座りが悪いなあ。
御裁断は(最高☆5つ)
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