スクール・オブ・ロック
ロケンロール!反抗しろ!!ザ・マンに逆らえ!!!先生なんてくそ食らえ!!!!
てなわけで近ごろの上からの締めつけ・管理が日々厳しくなる世情に不安を感じている当方には多いに勇気づけられる作品でありました。ジャック・ブラックが「この教室ではオレが支配者だ。だからお前らはオレに逆らえ」と生徒達に言うシーンはもう内心拍手喝采。教育の究極の目標は自律的に考え行動できる人間を養成する事だ。であるから、本当の意味で教育的であるためには、時と場合によっては権威に逆らう必要があることも教えなくちゃいけない。というわけでロック魂は教育に欠くべからざるもの、というのが今回の結論だな(←違う)
もちろん反抗が自己目的化するといけないのであって、上のジャック・ブラックの発言には矛盾がある。劇中でもいなくなった生徒をジャック・ブラックが探すシーンにそのあたりが現われている。まあ、この映画はゆるい作りになっているので、そのあたりを突き詰めるわけではないのだが。ゆるいといえば他にもジョーンキューザックのキャラクターをもう少し描いておけば物語に厚みが出ただろうとか(これだけ短い出番でも秀逸だったんだから!)、一人くらい悪辣キャラがいて最後にギャフンでもよかったんじゃないかとか思わんでもないが、まあ面白いからいいや。これまでジャック・ブラック苦手だったんだけど、これだけはまり役だと好きだの嫌いだの言わせないパワーがあるな。
それにしても科学って言うのも常に先人の言う事を疑いながら否定しながら進んでいくわけで、ということは正しい科学は立派なロックである事だ。ロケンロール!
御裁断は(最高☆5つ)
2004年に見た映画へ
一覧へ