スイミング・プール
サスペンスという触れ込みだったのでわざわざ渋谷まで見に行ったのだが、実態は疲れはじめている中年女性の再生の話であり、また創作活動そのものがサブテーマのドラマであった。サスペンスであれば通常あのオチは許されないわな。
で、主演はシャーロット・ランプリング(ヘアヌードつき)。この人は昔から目つきがキツイところがあるのだけど、そこが逆に笑うと何とも言えない優しさというか幸福感というかの表情になる。で、今回作家の役なのだが、これまでどことなく行き詰まりを感じていたところが、愛人の娘の奔放さに触れ(こちらもハダカあり、というかハダカだらけ)ノリにノって文章を書くようになるシーンがある。そこで、この笑みを見せるのである。見せるといっても、あからさまではなく、ワープロに向かっているシーンの顔のアップで時々微妙に目じりを下げてみたり口元を動かして見せたりするだけなのだが、件の笑みになっているのである。素晴らしい。
それにしても、娘の連れ込む男がことごとくブサイクなオッサンなのはどうしたことか。あ、あ、あれなら私だってリュディヴィーヌ・サニエちゃんに、、、
御裁断は(最高☆5つ)
2004年に見た映画へ
一覧へ