ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還
「旅の仲間」ではガンダルフに、「二つの塔」ではゴラムに場を全部かっさらわれて、さあフロドさん今度こそ良いところ見せなきゃ、って思ってたらあっさりサムに持っていかれてしまいました、という話。これまではなんか意地の悪い顔した太っちょにしか見えなかったショーン・アスティンが大変なハンサムさんに見えた。
サルマンはどうしたんだ、とか、アルウェンとアラゴルンの関係はくどい、とか、その二人の熱いくちづけを眺めるエオウィンの描写はないのか、とか、あんな風に決着が着くのであればそれまでの肉の飛び散る戦いはなんだったんだ、とか、ファラミアと父との葛藤なんて聞いてないぞ、とか、「人間の男には殺せない」からってその落とし方はないだろう、とか、クモのお尻には針は無いぞ、とか、ピピンはちっとも学習してないな、とか、レゴラスの見せ場が無いじゃないか、とか、ガンダルフは目を開けて眠るのか、とか、ツッコミどころはこれまでになく山ほどあるのだけど、そんなことは全部どうでもよくて、とにかく三時間半もの長い時間を全くだれる事なく見せ通せるというのは、大変すごい事だ。もうひれ伏す。
なんだか全てが終わって、確かにホビット庄はもう思い出せないくらい遠い過去の事のように思える。今、「旅の仲間」の前半を見たら違和感を覚えるかもしれない。
御裁断は(最高☆5つ)
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