トロイ
かの有名なトロイ戦争の話であるからに数多のキャラクターのたった英雄が入り乱れる話しかと思っていたら、多くの登場人物はお話を転がすために存在しているかのような人たちばかりであった。特にトロイ側が支離滅裂。オーランド・ブルームが弱虫の色男なのはまだ良いとしても(でも「愛」「愛」とうるさい)、英明な王子として設定されているはずのエリック・バナが決闘で負けかける弟を助けてスパルタ王を殺してしまう。それって約束違反じゃないの?
一方、ブラピ演じるところのアキレスだけが内面のあるキャラクターで、この映画は「トロイ」というより「アキレス」と題した方が適切なのじゃないかと思ったりするが、それには壮大なる叙事詩であるところの物語が邪魔をする。うー、なんとも中途半端。どうでもいいけど、飛び上がって人を刺すのはブラピの得意技なのか?
例によってウォルフガング・ペーターゼンの演出はのったりのったり。トロイだけにとろい。。。ああっ、ついつい書く事が無くって駄洒落に走ってしまったぁ。
と文句ばっかり言っているようだが、単純にスペクタクルを見ているのは楽しかったりもした。実は2時間40分があまり気にならなかったのでした。
御裁断は(最高☆5つ)
2004年に見た映画へ
一覧へ