僕の彼女を紹介します
予告編から大体の中身が知れていたとしても、X-JAPANの曲が使われていると知っていても、それでも「猟奇的な彼女」の監督と主演女優の次作と聞けば見に行かないわけにいかないじゃないか。それに映画雑誌「プレミア」には大槻ケンヂが好意的な評を書いていたし。。(見終わってから読むとウソは全く書いてないのな。見事に騙された)
で、確かにこの作品は「猟奇的な彼女」とほとんど同じ作りになっている。アチャラカスチャラカな明るい前半と、湿っぽい後半。唐突に挿入されるハリウッドC級映画かVシネマかというアクションシーン(「猟奇」の想像シーンと違って、警官が主役の今作ではそのようなシーンが入ってきても悪くは無いのだけど、ドラマ上の合理性は何も無い)。主役の性格。あまりにも有名なクラシック曲のてらいもない使用。あるべきところにおさまるべし、というラスト。ただ一つだけ違うとすれば、「猟奇」がありえる話であったのに対し、「僕彼」はファンタジーであったと言う事。しかしこの違いが致命的。ありえないファンタジーをお客に納得させるのに、アチャラカスチャラカはやっちゃいけないでしょう。それにあのラスト。「猟奇」もこちら側からみると「そ、そんなあっさりと気持ちを切り替えていいんですかい?」となる。しょんぼり。
チョン・ジヒョンたんの表情の素晴らしさは以前と変わらないし(星三個分)、後半ほとんど独り舞台になっているので、アイドル映画と見れば大満足なのだけど、しかし前作の良さと比べるとなあ。
あと不必要にグルグルカメラを回すのは勘弁してもらえんでしょうか。酔ってしまいました。
御裁断は(最高☆5つ)
最近見た映画へ
一覧へ