M:i:III
ネタバレになるので詳しくは書けないが、今回のお話を成立させるにはトム君は熱すぎるのではないかと。本来このお話の主役は、大事な大事な彼女の命もついついゲームのカードにしちゃうような生き方をしている人のはずで(それが人の情が無いとか、そういうのとは少し違うレベルで、そう行動してしまう)、だからこそオープニングにクライマックスを持ってきてそこから回想に入るという構成が生きるはずなのだ。しかしながら、トム君があまりに熱く、その行動原理がストレート一本やりなもので、回想が終わってからの展開の意味がさっぱりわからなくなってしまっている。さらに本来重要な見せ場になるところを丸々省略して描く、という大胆無比と言えるような演出までしているのに、その効果もほとんど0。
なのだけど、映画自体はとっても面白くって手に汗握るのである。アクションシーンの一つ一つも少しひねってあって、どこかちょっとだけ見た事ない感があって飽きさせないし、チームがそれぞれ役割を果たしながらミッションをこなして行くのも本来のこの映画のあり方だな。それに、、マギーQを見ているだけで幸せ。
御裁断は(最高☆5つ)
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