サイレントヒル
私はファミコンが流行り始めた頃は、もう子供じゃなくなっていたので、この手のゲームとはとんと縁がない。せいぜいわかるのはゼビウスだったりする。
で、この映画を見て、巷の「ゲームの映画化として理想的」とかの作品評を読んでみると、どうやらゲームというものは物語を語る一つの形式として成立しているらしいことがわかる。こうなってくるとお話し好きの私としてはゲームで語られる物語というのを体験してみたくなる。でも、やっぱり読み進めていくためには面倒くさい障害をクリアしていかなきゃいけないんでしょうか?
映画自体を見ると、多くは色んなイメージのごった煮であって、例えばサイコであったりゴシックホラーだったりする(ストーリーの骨子はえらく古くさい魔女狩り)のだけど、サイレンが鳴って世界が変貌した後のシーンだけはこれまで見た事の強烈なイメージで、全体がボーッとして周囲が良く見えない街の風景との落差で、強いオリジナリティーを出しているように思える。あとショーン・ビーンの出てくるパートが、結局のところメインのお話とまったく絡まないのだけど、それが適度に映画のペースを作っていて良かったように思う。あれがなければ、全体がウソっぽく見えてたような気がする。それに、印象的なラストの効果を生み出したものも大きい。
あと、突然大音響で何か出てきて脅かすとかの演出が全く無い点はとっても評価高い。最近年のせいかあの手のをやられると見てて辛いんだよね。
御裁断は(最高☆5つ)
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