デス・プルーフ in グラインドハウス
どういう話かを語るのはヤボと言う物であろう。わざわざどうでも良い話を下手な技法で作ると言う趣向の作品である。一応、車を使った殺人鬼のカートラッセルがあーしたこーした。
私的には「こんなにカッコ悪い事してるボクちゃんってカッコいいでしょ」って言うロジックは本来苦手なのだ。でも、まあなんちゅうか私も男であるからして、若くて安そうなネエチャンたちがギャーギャー言っているこの作品の糖衣は、そんなに「見てられんわい」というようなものではなくって、、というか、正直眼福だったりする。でも、女性の皆さんにとっての、この作品の見どころってどこになるんでしょうか?
世間的には、あのブチ切れたラストが大好評だそうだけれども、私が一番好きなシーンは、後半のカートラッセルの襲撃が一段落ついて、潅木の向こうでゾーイが跳びはねるところ。なんだいあの陽気さは。ああいうテンションは私は今まで見た事がないものであるが、グラインドハウスには存在していたのか?だったら、確かに少し見てみたい気もする。
カートラッセルが反撃を受けてからの情けなさってのは、大変よく似合っていた。彼はマッチョ俳優のようなイメージがあるけれども、その実、これまで演じたキャラにはドンくさかったり、いざと言う時弱っちかったりするのが多いんだよね。
御裁断は(最高☆5つ)
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