ラブソングができるまで
一年に一度くらいは、毒にも薬にもならない、良い人しか出てこなくてハッピーエンドに終わるラブコメディを見たいという人のための映画。いや、普通の映画ファンなら年に一度くらいはそういう作品を見たいでしょ?
毒にも薬にもならないと書いたけれども、出来が良くて楽しめるのならそれでよいのであって、今作はその点で満足度150%くらいの良さである。たわいのないラブコメとはいえ、弱っちい人が前向きになっていくという縦糸が物語にあるので、そちらからの高揚も得られる(一般に良い作品というのは色々な顔を持っているもので、今作はその条件を満たしているということ)。さらに、脇役の人たちが基本的には良い人だけれど、それぞれ癖があるので、「そんなうまくいかんやろう?」っていうウソっぽさも感じなくてすむ(それにしても、ドリュー・バリモアのお姉さん役でフィオナ姫が出てくるとは思わなかった。声の出演は友人のよしみでキャメロン・ディアス←ウソ)。それから音楽が良い!!私らくらいの世代限定の「良い 」曲が次々出てきて、私の高校卒業は1986年だけど、昔を思い出しちゃうねえ。そういえばチェックの背景のミュージックビデオも良く見た気がする。ジョージマイケルも出てたよね←またウソ。で、私は感動した。ヒュー・グラントが最後のクライマックスでもダサい腰フリ踊りを続けていたことを。うーんやっぱり80'sって最高。どうでもいいけどヒュー・グラントは歌うまいなあと思っていたけど、この映画の前にはまったく音楽だめだったんだってね。ダメ男なのは役柄の上だけなんだなあ。
というわけで、評価は星半個分おまけしとくよ。
御裁断は(最高☆5つ)
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