ホリデイ
恋を失った女性二人が大西洋を挟んで家と人間関係を交換したらアラ不思議、みんなハッピーになりましたとさ、という話。まあたわいのないラブコメというわけ。で、ラブコメと言えばちょっと前まではメグ・ライアンだったわけだけど、どうも最近は容色が衰えてきたせいか、今作ではキャメロン・ディアスの皮をかぶって登場。往年のキャーキャードタバタを再現。もう、観ている方としては、いつその皮を脱ぎ捨てるかとハラハラドキドキしていたものだが、結局最後までかぶったままだった。ひょっとしたら、あれは本物のキャメロン・ディアスだったかもしれない。
冗談はこのくらいにしておくけれども、前半30分くらいのキャメロン・ディアスの演技の浮き上がり度合いには、少なくとも私は目を覆いたくなった。演出も、意地悪してるんじゃないの?っていうくらい、キャメロンを放置していたなあ。でも、ジュード・ロウが出てきたあたりから全体に落ち着きが出てきて、その後はこじんまりと手堅くまとまったラブコメになった。この手の作品が好きな人には、お薦めできるのではないかと。ただ、私的にはちょっと長かったかもね。ケイト・ウィンスレットの方は、ジャック・ブラック無しで老脚本家との絡みだけにしとけば良かったのに。何でもかんでも恋が成就すれば良いってものでもなかろう?
全然どうでも良い事なのだけど、子供がいるときに、当の子供に聞かれたくない単語を使って大人同士がコミュニケーションしなくちゃならない場面ってのは子育てをしている時にはよくある。で、我が家ではそんな時、その単語を英語にして喋るという手を良く使うわけだな(ニュアンスから見破られる事もしばしばだが)。この映画でも似たような事をしていて、問題の単語をスペル化して喋っていた。例えば「しー、えー、えぬ、でぃー、わい」といった感じ。で、最初観た時は「えー?同じ英語やんか。別の言葉で喋らないとばれるんちゃうん?」と思ったのだけど、良く考えてみれば、向こうの子供は単語を知っていたからといって、スペルを知っているとは限らないんだな。日本語とは違うんだあ、と思って感心した。いや、ホントにどうでも良い事なのだけどね。
ところで、リンジー・ローハンがカメオ出演しているのはよい。若いんだもの、そういうことはよくするよね。そうじゃなくて、ダスティン・ホフマンがあのシーンでなぜ出てくる必要があるのか、とっても不思議だ。
御裁断は(最高☆5つ)
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