リーピング
辛い事があって信仰を捨てた人が、いろいろあってやっぱり神を信じるようになる話は定期的に作られているような気がする。これは、実際に信仰を捨てたけどその事に傷ついている人が今でもけっこうな数存在しているということなのだろうかしら?
まあ、それはどうでもいいのだが、今作はそんな元牧師で今は奇跡の詐欺を暴く科学者であるところのヒラリー・スワンクがキャリーでエクソシスト2でローズマリーする話。いやもう極め付けのダメ作品。とにかく、おどろおどろしい音楽と、大音声とともに観客を脅かそうとするショックシーン(でも怖くない)の連続で綴る100分間。あげくカメラが不必要に揺れるので、うっかりすると画面酔い。私がもうちょっと大人だったら払ったお金も省みず途中退出するところだったよ。
いやでも、この作品の名誉のために書いておくと、映画館から帰ってヨメサンに、いかにひどい作品だったか訴えるために、ストーリーを話してみたところ「あれ?なんだか面白そうな話やんか」と思ったのでありました。もちろん面白いと言っても「ドリームキャッチャー」とか「イーオンフラックス」を誉める意味での面白さだけれど。いや、逆に言うと、映画館でリーピングを見ている最中は、そんな事も感じないくらい作品に憤っていたんだな私は。
それにしてもヒラリー・スワンクってキワモノばっかり出ているような気がするが、オスカーをなぜ持っているのか不思議だ。
御裁断は(最高☆5つ)