ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記
こういう宝探し物の醍醐味というのは、単独では意味をなさない手がかりを組み合わせる事で、所在に迫っていくユーレカ!感にあるはずなのだが、どうも今作の作り手はそう思っているのではないらしい。すべての謎の解き方はニコラスケイジの薄くなった頭部に存在していて、必要になればそれが取り出されるのである!すごいぞケイジ天才だケイジ何でも知ってるケイジ!!でも、お客は置いてかれるのよね。そんなん言われても知らんわい、という。もうね、パリでの謎解きシーンのケイジのテンションの高さに比して盛り下がる私の気持ちよ。
しかしながら、そんな私は見どころを変えて、この映画を楽しむことができたのだった。それはね、ダイアン・クルーガー。嬉々としたオーバーアクトでケイジのまわりをはしゃぎ回るのを観ていると、ほのぼのしてくるのよね。ディズニー映画だから本当の悪人は出てこないし安心してダイアン・クルーガー以外の全てを忘れる事ができるのよ。そうすると、このなんというかトッポイお嬢様ファッションなんかとっても愛おしいじゃないですか。彼女を主役でコメディーでも作ってた方が良いよ。タートルトープさん的には、その方が向いてると思う。
ところで、自分の先祖が別にリンカーン暗殺犯だったって構わないと思う私はどこかおかしいのでしょうか?
御裁断は(最高☆5つ)