スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ
オープニングが、消失点に字幕が飛んで行くいつものヤツじゃないのでまずずっこけ。音楽が妙に安っぽくて更にずっこけ。本編は、ドロイドとか戦闘機とかクローンとか実写版のデータを使っていようはずだから、当然それっぽく見えるのだけど、画面全体の仕上がりとしてみれば、やはり安普請が見て取れるわけ。で、エンドクレジットを埋め尽くす中国系の名前にまたまたずっこけ。下請けに出したんですかいっ!という。率直に行って、お付合以外にわざわざこれを劇場で観る意義を見いだせなかったのよ。
お話は、辺境の航路を支配するジャバを味方に付け分離主義勢力との戦いを有利に進めるべく、何物かに誘拐されたジャバの息子を救出するアナキンとクローン始めとする共和国軍、というもの。えー、自我形成期に旧三部作と邂逅し、反乱軍にすっかり刷り込まれてしまった者の意見を言わせてもらえば、クローンのみならずジャバまで味方と言われるのは、大変に心理的負荷がかかるのですよ。座りが悪くって仕方がないわけ。いつまでたっても、ここの部分は解決してくれないのですねえ。作り手はあんまり問題だと思ってないのだろうか。
で、やんちゃ者だったアナキンに、さらにやんちゃな弟子がつくっていうのは、これまたありがちな話であって、しかもアナキンはあのアナキンになる事がわかっているわけだから、やっぱり素直にそちら側に立てないと言うかね。なんとかしてください。
そんななかの清涼剤がジャバの息子。こいつは目が離せないキャラクターだった。私的に一押し。
御裁断は(最高☆5つ)
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