007/慰めの報酬
「カジノロワイヤル」と今作は、これはこれで面白いのだけど、なぜ007でなければならないのか?という点の弱さはどうしようもない。それでも「カジノロワイヤル」は、エピソード0という禁じ手ながらも、これまでの雰囲気とは一線を画す理由づけが為されていた訳だけれども、今作にはその必然性はない訳だ。っていうか、リアルハード路線を継続するための方便として、前作ラストの直後から始まる、という設定が作られているようにも見える。
いや、007というのは「大人」の話だったはずなのだ。そういう意味で言うと前作は延々続くカードゲームのシーンに007がちゃんと残っていたとも言えるわけだけれども、今作ではそう言うのもなくなっている。いや、「大人」って言うのはすなわちつまり、辛い事があってもそれは表に出さないということ。めそめそ復讐するのは、「子供」のすること。
というわけで、次回がクレイグ・ボンドの正念場かと思われます。いっそ「ボンドvsボーン」というのはどうでしょう、、、ウソです。
御裁断は(最高☆5つ)
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