レッドクリフ Part I
三国志の戦いと言えば赤壁か五丈原かと思うが、後者は敗北の中如何に良く戦ったかというものだから、弱者連合が知略で大軍を打ち負かすと言う赤壁の方が娯楽大作映画向きの素材である事は、万人のこれ認めるところ。この作品は、その決戦前夜までを描く。もちろん前哨戦あたりでそこそこ見せ場はあるのだけれども、1本の作品としてみた場合は正直食い足り無さが残るのは否めない。まあそこはPart II待ちと言う事で。
見る前は、金城武の孔明というのはいったいどういうものか?と思っていたけれども、意外と悪くない。別に難しそうな顔をしていなくても大丈夫と言う事だ。私は川本喜八郎の呪縛に囚われてすぎていたと言う事なのかもしれない。ヴィッキー・チャオは、、老けたな。
さて、監督はジョン・ウーだ。ジョン・ウーと言えばハト。今作では孔明がハトを放つと味方の陣を越え、川を越えてドンドン飛んで敵陣上空へ。「オオこれは伝書バトに違いない。密命を敵方に潜むスパイに送っているな!ついにジョン・ウーもストーリーとからめる形で鳩を使うまで成長したか!」と感じ入っていたのに、ハトはどこにも着かずにそのままお話から退場。やっぱり意味もなくハト出したんかい!となったと言う。まあ、両軍の布陣の描写になったと言う事でよしとしますか。
御裁断は(最高☆5つ)
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