クイック・アンド・デッド
そうねえ。絵作りはサムライミだねえ。相変わらず独特の緩急自在のカメラワークと遠近自在のアングルだねえ。しかし、こじんまりと固まった話しだから、馬鹿騒ぎにもならんし、盛り上がりに欠けるところはこの監督らしからぬところか。シャロンストーンって上手いのかな。出る作品出る作品でちゃんと役柄を演じ分けてるんだけど、なんか解釈間違ってるんちゃうんっていうことが多いように思う。ジーンハックマンは相変わらず。別にいいけどって感じ。でも、「どうせそこらの農夫の子供だろう」のシーンは不覚をとった。あーあ、男ってのは悲しいよね。俺だってああするよな。そう考えるとあの役はそれほどの悪人じゃないね。それから、星条旗はやっぱり「許されざる者」のパロディなんだろうか。ところで出た頃のサムライミってちょうど今のタランティーノみたいな扱い受けてたのに、ほめてた人どこいったんだろう。
御裁断は(最高☆5つ)
95年に見た映画へ
一覧へ