戦火の勇気
あー、人は真実の前に忠実であれ、さすれば真実は汝を許すなり、か。世の中そんなにうまくいくかねえ。真実が人と無関係に存在しているんなら、それでもいいだろうけどなあ。日が昇るあたりの国々ではもうちょっと違うからなあ。ああいうストーリー展開だと、デンゼルワシントンが家庭崩壊の危機に直面してまでも苦悩(ああ、もう彼の十八番の役柄ですわ。あー、もういやいや)するのは、友軍を誤射したせいではなく真実を語れないがためのようではないか。もう、そうじゃないだろう。それじゃごまかしじゃない。
まあ、いいけど。そんなもんだよね。連中は基本的に許されると思ってるから楽だよね。
まあ、そういう世界観の違いに目をつぶっておいて、さて映画の出来はといえばデンゼルワシントン以外の役者はなかなかいい味出してて、名演ですよ。ラストシーンはデンゼルワシントンが家に入るシーンを遠景からただ見せるだけで十分だと思う。あれは演出過剰でしらけるだけだな。
御裁断は(最高☆5つ)
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