スター・ウォーズ 帝国の逆襲 特別編
おもえば、劇場で見たのは最初の公開以来だから17年ぶり。僕にとって三作の中で最も御無沙汰していて最も劇場で見た回数が少ないのが帝国の逆襲です(テレビやビデオやLDでは何度もみているけど)。そのせいかわかりませんが、とても新鮮に見ることができました。最初にみたときは僕はまだ12歳。大人ぶっていた僕はわかっていた気になっていたけど、実はよくわかっていなかったハンとレイアの恋模様が今日は身にしみました。やっぱ、ハリソン君はしっかりした俳優だったのね。別れのシーンを計算して最初から演技していたんだね。効きました。
帝国の逆襲ってルークはじめ反乱軍が負け続ける話じゃないですか。最初に見たときは、あのスターウォーズの続編なのにどうしてこんなに楽しくない映画なんだろうと思ったものですが、やっぱり今回見ても一作目の無邪気な楽しさは感じられませんでした。光と影が織りなす神話的ともいえる映像の数々は監督がルーカスじゃなくなったのが大きいのでしょう。こっちをみることでも如何にルーカスがSFオタクだったかがよくわかります。でも、負け続ける話だからこそ2作目は独特の雰囲気を作ることができて、記憶に残る作品になったんですね。もし、2作目がこういう雰囲気の作品でなければスターウォーズはシリーズ化されていたかどうか。。。
今回も新しくなったシーンを指摘するのはやめにしますが、僕が三部作の中で一番きらいな、義手をつけたルークがレイアと渦巻き銀河を眺めるシーン(だって、なんかイメージがありきたりなんだもん)が直ってなくってがっかり。みんな、気にならないのかなあ、あのシーンの古さが。
ところで、今日は僕の長い映画鑑賞歴の中で始めての経験をしました。100人しかはいらない小さな劇場だったとはいえ、エンドタイトルが終わって劇場の明かりが点くまで、一人も、いいですか、ただの一人も席を立たなかったんです。もう、多分一生こんなことはないでしょう。
御裁断は(最高☆5つ)
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