インデペンデンス・デイ
この監督の前作スターゲイトのテレビ放映の時、僕は「まあ、インデペンデンスデイもあるし予習しとこうか」と思って見始めたんですが、30分ほどしか耐えられませんでした。なんせ、こけおどし的大げさ演出にあたしは耐えられないのです。本作もその傾向は全く変わりませんでした。そのこけおどしも薄っぺらというか、表層的というか工夫がないというか。。。(宇宙人のエピソードとかいらんやんか。あれじゃ、まんま「エイリアン」)そのうえ、どうもこの人の演出は雰囲気をあちゃらかにしちゃうんだよね。軽いの。いろんなエピソードが(結婚式のシーンとかね。だれもあんなシーンで感動せんぞ)。いいほうに考えれば、おかげであんなにたくさん人が死んでるはずの話なのに、まあ爽快に見れるわけだし、オヤジが特攻しても、息子が誇りを感じるだけで処理できちゃうという得がたい特質だともいえるのですが、逆にいうと話が全然深刻にならないわけで敵を倒した時の爽快感も生まれてこないわけ。見終わってきわめて平板な印象しか残らない。で、音と映像だけは派手だから見終わった後ぐったりつかれたものです。まあ、これは久しぶりに日曜の昼下がりという最悪の時間帯に見にいって人混みに酔ったということもあるのですがね。それにしても最近車が宙を舞う映画が増えたと思うんですけど、なにかそういう映像テクノロジーが開発されたんでしょうか。今日もやたらめったら車が飛んでいましたね。あのシーンは「ああ映画館で見てよかったなあ」の一瞬でしたね。
御裁断は(最高☆5つ)
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