スター・ウォーズ 特別編
思えば、今は無き大阪梅田の阪急プラザ劇場で生涯三本目の洋画としてスターウォーズを見たのは、まだ僕が10歳の時でした。あれから20年。僕が最後に劇場で見たのは日本語版でしたが、それからでも15年。こんなに時間が経っているのに、いまだ新鮮に楽しむことができるというのは驚愕の一言です。
いろんなシーンがリニューアルされていますが、いちいちそれをあげつらうのは他の専門的なページに任せるとして、もっともよくなったと思うところだけ触れます。それは字幕です。最初の公開時には翻訳者にはよくわからなかっただろう背景世界について、ずいぶん理解が進んだようで、今回の字幕はクローン戦争についての言及があったりして、本作だけを見てもちんぷんかんぷんなセリフまでちゃんと字幕にしてくれて、マニア心をくすぐります。それから、音質も向上しましたねえ。ジャワがR2-D2を襲うシーンの音場ったらやりすぎなくらいでした。
でも、ライトセーバーの色落ちのシーンやトラクタービームのパワーを切るときにアルファベットが写りこむなど、ミスカットが一掃されているというわけではないようです。どうせなら、直しておけばよかったのにね。まあ、別に直したから出来がよくなるというようなミスでもないんですけど。うーむ、今日の感想はマニアックだぞ。
アレックギネスとピーターカッシングが本作の成功にいかに重要な存在だったことでしょう。こういうのは子供の頃にはよくわからなかったのですから、特別編もそう悪くないものですね。それと、もう一つ。今作が最もスペースオペラ的であることにも気づきました。拷問装置のキッチュな魅力にクラクラ来ましたね。考えてみれば後の2作の監督は普通の職業監督ですものね。やっぱりルーカスはマニアだったんだなあって、これも今だから思える感想。
御裁断は(最高☆5つ)
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