真実の行方
ギア様といえば、女性はキャーキャーいって喜ぶくせに、男にしてみれば「あんな顔に表情のない男のどこがかっこいいねん野郎」の最右翼ですが、今回あたしゃはじめてギア様ったらかっこいいと思いましたね。役柄がかっこいいんですね。周囲からどのように見られても一人自分の信念に基づいて行動する男に、世の男共はかっこよさを感じるものですね。最近アメリカ映画に出てくる弁護士といえば金の亡者ばかりだとお嘆きのあなた、こいつを見てみるとよろしいあるよ。
前半20分ほど刈り込むがいいのではないですか?そうしたら法廷物の小品として長く記憶に残ったかも知れない。ストーリーはまあ、こんなもんでしょ。驚くような結末でもないし。
それにしても、真実とはなんぞや、ですね。真実は神の御前にて実在するはずのアメリカでどうして陪審員制があって、ギア様が劇中で「真実とは陪審員の頭の中にできるものだ」などとうそぶく映画が出来るんだろうと思ったのですが、やっぱりこの映画も真実はちゃんと露になりましたね。めでたしめでたしといったところでしょうか。
御裁断は(最高☆5つ)
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