スター・ウォーズ ジェダイの復讐 特別編
これで、特別編も最後です。連続してみるとルークの成長がよくわかります。こうしてみると、やっぱりルークが断トツの主役なのですね。ジャバをやっつけるところなんて、完全に一人で戦ってます。強くなりましたね。
この作品は三部作の中ではいちばん出来が悪いでしょう。そもそも折角破壊したデススターがもう一度でてくるなんて興醒めですし、どうも全体を貫くトーンが間抜けに過ぎます。今は亡きリチャードマーカンドはコミカルな味付けをしたがったようですが、間抜けはいけません、間抜けは。ボバフェット、お前の死に方情けないで。ずーっと、もったいぶってええカッコしてたくせになあ。それから、イウォークですわ。かわいいコアラの縫いぐるみで女子供の・をグッとキャッチーなんて、古くさいセンスやめなはれ。あー、もう、ハリソン君、松明フーフーしなさんな!。
それでも、ラストシーンの音楽とシーンの数々が大幅にグレードアップして品格も大変よくなりました。感動もひとしおです。特別編の中で、最も劇的に作品の質がよくなったのは本作でしょう(そりゃあ、もともと問題が多いんだもんなあ)。作った甲斐があったというものです。
それにしても、作品の質とかけた手間との間の関係は飽和曲線にあるといえるでしょう。ですから、もともとよくできていた作品を手直ししてもそれほど見た感じは変わらないのに対して、出来が悪かったものほど手直しのコストパフォーマンスは上がる。当たり前だけど、実際そうだということがよくわかりました(してみると、ロジャーコーマンは結構正しい)。
さーて、盛り上がったところで次の三部作が早く完成しないかなあ。早く見たいぞクローン戦争!!
御裁断は(最高☆5つ)
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