フェイク
そうですねえ。僕はこの映画は非常に変則的なマフィア映画だと思います。一応、FBIの覆面捜査官についての真実のドラマ、愛と感動、なんて売り方をしてますが、結局、面白いのはマフィア映画としての部分なんですよね。そもそも潜入前のFBIの職員としての描写が全くないので、見ている側にしてみれば、ジョニーデップは最初からマフィアなんです。これは作り手が意識的に、マフィア映画としての純度を高めようとしたのではないでしょうか?ジョニーデップが次第次第にアイデンティティを変質させていって、マフィア化していくっていうのも、面白いテーマだとは思うんですが、その辺は今回はあまり力点が置かれていないようです。まあ、しかし、アルパチーノが圧倒的なので、男の友情と裏切りってテーマで十分感動はします。
ところで、なんでもいいけど、マフィアを「ヤクザ」って字幕つけなくてもいいんじゃないの?いくら、わかりやすいからってねえ。
御裁断は(最高☆5つ)
98年に見た映画へ
一覧へ