フラッド
原題はHard rain。こっちの方がいいタイトルだと思うけどなあ。東宝東和さん、相変わらずだねえ。パラマウントの麓にある小さな街が、本作の舞台。原題通りにひどい大雨が降り続いています。住民が避難してしまい、ほとんど空っぽとなった街での現金争奪戦。なかなかよくできた作品でした。ストーリー上でよく考えればおかしい点が、お話の進行にともなって、見ているほうは忘れていきます。でも、後の方になって、ちゃんとその点についての説明が出てきて、それが、ちょっと意表をつかれた感じになります。
で、なんでモーガンフリーマンが、強奪犯なんかで出てるねんなあ、と思っていたら、これも納得。ちゃんと最後にはすべて収まりよく終わります。好きですね、こういうラストから発想していく映画を見るのは。
でも、映画の後半で、僕にとっては個人的に非常に苦痛なシーンがあって、映画にのめり込めなくなっちゃいました。とても残念でした。これからはしばらくあの手のシーンを見ると気が散るのかなあと思うと、かないません。こんなことを書いても読んでいる人には何のことだかわからないでしょうけれども、これは、僕専用の心覚え。
一年後に自分でこの文章を読み返してみて、何のことだかわかんなくなってたらいいんだけどなあ。
御裁断は(最高☆5つ)
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