リーサル・ウェポン4
うっきー、リーリンチェイ!!かっこいいーー!!彼の姿をスクリーンで見たのは、スウォーズマン以来だからもう3年半ぶり。しっかし、相変わらずの驚くべきアクション。誰かを殴った後の決めのポーズのカッコよさったら。メルギブソンの陰でもちゃんと決めてます。いやはや、悪役なんてもったいないです。かわいい顔もしてるのになあ。
すっかり、寅さん映画と化してきたこのシリーズ。今回も最初の方はいつまでたっても本ストーリーが走り出さずに見ているほうは「おいおい、この調子で全編いくんちゃうやろなあ」と不安だったものですが、そこはリチャードドナー。きっちり盛り上げていって、最後のワンカットからエンドタイトルへの流れは、感動物です。思えば、シリーズ第一作はメルギブソンは愛妻が死んでしまって、自殺志願者になっちゃって、そのために危険極まりない捜査方法をとるって設定だったんですよね。で、ダニーグローバーとその家族と接することで、少しずつ癒されていく物語だったんです。その設定は2、3作では脇に追いやられちゃって(これはダークヒーロー物のある種の運命ですね)いたのですが、今回はそこのテイストを思いだしてみましたって感じです。10年かかってリッグスは家族を持つまで回復したんですよ。なんか、希望が持てる。やっぱりこれには感動します。どんなことがあってもいつかは幸せになれるっていう楽観主義を10年、4作かかってリチャードドナーは語ったわけです。まあ、もちろん、これは最初から意図していたわけじゃなくって、きっと素晴らしい現場がつくる幸福感に満ちあふれた雰囲気がこの遠大な楽観主義を下支えしたんでしょう。エンドタイトルですよ、この映画の本質は。
だいたい、リッグスもマータフも捜査らしい捜査は何もしてないやんか。節目節目で捜査を進めていったのはあの東洋系の刑事さんだもんね。
御裁断は(最高☆5つ)
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