マウス・ハント
ドリームワークスの第三作。今回はほとんど、昔のディズニー映画(アンブリンではない純正の)のノリで作られています。人物造形(主人公二人を根はいい人に設定していたり、ネズミの側のロジックを丁寧に描いていたり)とか、舞台美術の感じとかが、もろその感じです。このへんは「ホームアローン」より、数段上品で好感を覚えました。肖像画を使った感情表現や、糸のオープニングなど、細部まで非常に気の行き届いた作りで、この映画のクオリティーは相当に高いものです。ぜひ、見るべきです。
もう一つ、これは実写でやった「トムとジェリー」だということも、指摘しておくと評論ぽくっていいかもしれません。ちゃんと、猫も出てきますし。チーズ。ねずみ取り、壁の穴。舞台装置はすべて整っています。ついでに、ネズミの方が賢いところもね。
しかし、なんといっても白眉はクリストファーウォーケンでしょう。この人がこの手の役をやったのははじめて見ましたが、いやー、かっこいいったら(決してカッコイイ役ではないので、そのつもりで)。
それにしても、どうやって撮影したんだ?あのネズミは?
御裁断は(最高☆5つ)
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