ピースメーカー
緊迫感に満ちあふれた、よくできた映画でした。下のエアフォースワンと続けざまに見たのですが、出来栄えがあまりに違うんですね。おんなじようなジャンルなんですがね。で、この緊迫感はどこから生み出されるかというと、一つの危機を処理する際には、そのことだけに集中するという映画の構造だと思います。これがあるために気が抜けないんですね。そもそもどんな危機でも最終的には主人公に都合がいいように解決されることを観客は知っているわけですから、その冷静な知識をいかにして忘れさせるかということが、アクション映画の秘訣です。そういう観点から言って、エアフォースワンは落第、本作は合格というわけです。ところどころ、映像的にかっこいいところもありました。最初の赤外線スコープをつけた兵隊の群なんて、なんか日本のオタク系アニメの影響受けてるんじゃないのって感じでした。
ところで、ラスト近くでジョージクルーニーの額の傷、絆創膏張り忘れてるシーンがあったぞ。どうでもいいことだけど、ミスを見つけられるのって、映画ファンとしては、してやったりって感じですね。
それにしても、また原爆を爆発させやがったな、ハリウッドめ。
御裁断は(最高☆5つ)
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