ポネット
いやはや、この手のミニシアター系は避けていたのですが。いや、どれだけ子役の演技が素晴らしくって、かわいらしかったとしてもですよ、例えば友達の家に遊びに行って、そこの子供がただグダグダ遊んでいるだけのホームビデオを見せられたら、我慢できるのって5分が関の山じゃないですか。そんな映画でした。わたくし3回も寝てしまいました。そもそもあんなありふれたテーマを子役を使うと言う以外に何の工夫もなく撮影されてもねえ。ドラマを構造化してくれる緊張もどこにも生じなかったしなあ。まあ、これが現実を活写するゲージュツってやつなんですかねえ。
作品に対する悪口はこれぐらいにして。実は僕はこの作品を心斎橋にあるソニータワーの地下にあるミニシアターで見たのですが、そこはひどい劇場でした。まず、ビデオプロジェクターでした。走査線が見えるスクリーンで料金をとらんで欲しいなあ、まったくもう。それから音響効果が最悪。ものすごい反響が生じていて、特に子供のキンキン声が響き渡って、僕は頭が痛くなりました。ひょっとして昔は別の用途に使っていた空間を無理やり劇場に改装したのでしょうか。あれも、料金をとれるレベルにはありませんね。そのくせ、劇場側はお高く止まっていて入場は番号順だったり、劇場の中で物を食うなってうるさく言われたり、僕のような低俗を旨とする映画ファンを管理しようなんて思想を持っているわけです。で、椅子がラブラブで、二人掛けのベンチをたくさん並べてあって、恋人達はくっついて映画が見られてオッシャレーと言う仕掛けです。なんか、映画を見るという本質的なところはおざなりで、上っ面だけを飾った、今風といえば今風の劇場でしたとさ。二度と行かない。
あー、こんだけ悪口言ったらすっきりしたっと。
御裁断は(最高☆5つ)