アナライズ・ミー
精神分析医にかかるマフィアの親分っていうシチュエーションを考えて、そこにロバートデ・ニーロを配した時点で、まあ、そう大外れはしないだろうってことはわかりますね。大笑いは出来ないけれども、絶えずニヤニヤしていました。
しかし、登場人物のキャラクターは表面的にしか描かれません。分析医のビリークリスタルの登場のシーン、彼がセラピーを行っているときに、「本当の自分を見つけたいの」などと御託を抜かす患者をどなりつけるという妄想にとらわれるシーンや彼の父親とのシーンなどがあることを考えると、もっと深い掘り下げをするつもりだったのでしょうが、何かの都合で実現できなかったものだと推察されます。このあたりがハロルドライミスのだめなところです。作りがいい加減なんだ。
デ・ニーロが好きか、他にすることが無ければ見てもいいけど、わざわざ劇場まで足を運ぶほどでもないですよ。
御裁断は(最高☆5つ)
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