未来展望
最初に、この映画は未来社会で最後に残された仕事についてゴダールが持つビジョンについての映画である、との但し書きが出る。もう、ここのところで、あたしはうんざりした。開巻一分も経たないうちにこんな気持ちにさせられるなんて、並じゃあないな。
でさあ、そのビジョンってのが、恋愛が禁止のグレーな管理社会で、キスをすれば管理は停止し色が作ってんだから、バカにするんじゃないって感じですね。やっぱり、時代性の高い映画なんて作るもんじゃない。普遍性を失うわな。
こんなくだらないビジョンを、ゴダールの名前だけでありがたがって見るやつがいて、それを見越して映画を作るやつがいて。これって、後退性の表れじゃないの?
念のため言っときますけど、ゴダールがアホなのは前から知ってますからね。見たくて見たんじゃなくって、上のラ・ジュテと同時上映だったから仕方なしに見たんですからね。
御裁断は(最高☆5つ)