オースティンパワーズ・デラックス
うーむ、一億総右ならえ状態の、ここ世紀末の秋の日本で、「究極のおばか映画だ、イエーイ」と宣伝しているこの映画に一言でもネガティブなことを言うと、「いけてなーい。頭かたいんじゃないのー?」と、おしゃれ系の人々から総すかんを喰らいそうで、とっても怖いんですがね、やっぱりね、言いたいこと言っとかないと、精神衛生に悪いからね。
いや、つまらないなんてこれっぽっちも思わんですよ。サービス満点だし。しっかし、メジャー配給でロードショーするかなあ、この映画。基本的にはカルトじゃん。この映画をありがたがって1800円も払って見る人がたくさんいるほど、まだ社会は落ちぶれてないと思うけどなあ。みんな、もっと堅実なはずやん。しかも前作と比べてお金がかかってるもんで、いろんなところがスケールアップ。前作のチープでキッチュなところは仕方なしにやってたのに、今回みたいに作られるとなんか、わざとらしくってなあ。いや、面白いんですよ。でも、ありがたがるのは、腑におちんなあ。映画館で見ますかね?この映画を。
御裁断は(最高☆5つ)
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